____苺の季節____
気に…なるけど?

鈍感娘とか言われてさ、


やだな。


どういう事?


彰先輩のとこに行った方が良い?


でも、あたしは鳴海の走る所をまだ見たいよ。


迷ってたら、西村先輩が来て隣に座った。


「彼の走るとこ見終わったら、ちょうどパート練習休憩も終わり、C組集合ね…、


そうだ、健から聞いたよ~、

彰の事は放っておいて大丈夫、彰も成長しなきゃね…、


彰の事、想ってる女の子なんて沢山いるのに、わき目もふらず片想い頑張っちゃってるから、

杏ちゃんはそのままでいて良いんだよ……、


大丈夫、彼をまっすぐ想ってて」


グラウンドを指差し、ふわりと笑う。


「杏ちゃんって、一生懸命な所が可愛いんだよね、

女のあたしでも【守ってあげたくなる】そんな感じ」

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