____苺の季節____
大きな手のひらで、あたしの手を引く。


「桃のヤツ、元気にしてっか?最近、顔見てねーからな」


「桃ちゃん?元気だよ、

あ、でも、最近タイヤの空気が…」


「バーカ、ホントお前はガキンチョだな」


「何よ!ガキンチョって、もう~」


叩こうとしたら、アッカンベーと舌を出して素早く避けた。


「どっちが、ガキンチョよ」

2人で可笑しくて笑った。

泣いて笑って忙しい。


でも、嬉しいんだよ。


鳴海と一緒だから。
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