____苺の季節____
「あった、あったよ!あたしG組……、島ちゃんは?」
「えーっと、あ!F組だ」
体育館前の廊下。クラス発表の紙を見上げるあたし達。
まるで合格発表の受験番号を探した雪の日みたいに肩を寄せていた。
「あぁ、残念、離れちゃったね、島ちゃん」
「うん、トホホの気分だよ」
「でも、大丈夫……、隣だしいつでも会えるよね?」
「うん!杏奈も休み時間とか会いに来て」
「オッケー、何回も顔出すよ」
にっこり笑って、顎まである栗色の癖っ毛を耳に掛けた。
わくわく、ドキドキ。
隣のクラスに会いに行ったりとか凄く楽しそう。
制服のポケットに手を入れてパタパタ動かすと、中に入れた自転車の鍵がカチャカチャ鳴った。
「えーっと、あ!F組だ」
体育館前の廊下。クラス発表の紙を見上げるあたし達。
まるで合格発表の受験番号を探した雪の日みたいに肩を寄せていた。
「あぁ、残念、離れちゃったね、島ちゃん」
「うん、トホホの気分だよ」
「でも、大丈夫……、隣だしいつでも会えるよね?」
「うん!杏奈も休み時間とか会いに来て」
「オッケー、何回も顔出すよ」
にっこり笑って、顎まである栗色の癖っ毛を耳に掛けた。
わくわく、ドキドキ。
隣のクラスに会いに行ったりとか凄く楽しそう。
制服のポケットに手を入れてパタパタ動かすと、中に入れた自転車の鍵がカチャカチャ鳴った。