____苺の季節____
ぶつかり合うあたし達に、兄ちゃんは言った。

「ホント、うるせーな、静かな所で暮らしたい……、
親父も杏奈も、どっちもどっちだ、

いい加減にしてくれよ」




兄ちゃんは、別の学校に通ってる。

部活が終わって帰宅するのは遅く、帰れば自分の部屋に籠りっきり。


話し掛けても、


「うるせーな、忙しいから後にしてくれる?」


そんな感じ。


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