____苺の季節____
「美味しかった、ご馳走さま」


お茶碗、食器洗いを手伝って、あたしの部屋に行く。

「お風呂、空いたら教えてね、長風呂、半身浴したいから一番最後がいい」


階段をかけあがり、ベッドにダイビング。

そして想うのは、やっぱり鳴海の事だった。




どうして、教室に帰って来なかったんだろう?


会いたい、声が聞きたい。

こんな時、携帯があれば、すぐにかけたり、メールしたりできるのに。


想いが行き場をなくして、宙ぶらりんになる事なんかない…よね。


あたしは、お風呂の中でも、

パジャマを来てベッドに入っても、


ずっと、


鳴海を想ってた。


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