____苺の季節____
緩いウェーブ…か。

ポケットから出した小さい鏡に映したあたしは、ちょっと違う雰囲気。


「進藤に見せてあげたーい」

章子ちゃんが、わざとにやけて言った。


「…もう!」


あたしは照れ隠しで章子ちゃんの肩をパチンと叩く。

「やめて~、乱暴しないで~」


章子ちゃんのオーバーリアクションが面白くてみんなはケラケラ笑った。

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