山賊眼鏡餅。
■第3章
山賊のお仕事
Tシャツにショートパンツ。
蒸し暑いので、まとめ髪だ。
突然会いに行くのだから、特別に可愛くして行きたい。
登山口から山に入ると、少し涼しくなったが、やはり暑いのには変わり無い。
頂上の神社の奥から、茂みの中に入って進むと、ハジメの家がある。
「こんにちは!」
古びたドアに向かって呼び掛ける。
反応は無い。
ハジメの家は呼び鈴が無い。
一人で来てみて、初めて気付いた。
エコなのか、何なのか知らないけれど、この家には、あって当たり前の設備が無いことが多い。
電気、ガス、電子レンジ、冷蔵庫、それに呼び鈴。
ドアを思いっきり強くノックしてみる。
と、
何の抵抗もなく、ドアに大きなひびが入った。
「わっ」
叫んだときには、ドアは木っ端微塵だった。
木っ端微塵というものを初めて見た。
まさに文字通りだ。
思っていたよりも扉の板が薄かったのと、腐りかけていたのが、きっと原因だ。
逃げ出したい気持ちだ。
でも、このまま逃げたら、ただの嫌がらせの器物破損ストーカーだ。
ドアを壊したことを正直に伝えて謝るのが、ベストだと思った。
蒸し暑いので、まとめ髪だ。
突然会いに行くのだから、特別に可愛くして行きたい。
登山口から山に入ると、少し涼しくなったが、やはり暑いのには変わり無い。
頂上の神社の奥から、茂みの中に入って進むと、ハジメの家がある。
「こんにちは!」
古びたドアに向かって呼び掛ける。
反応は無い。
ハジメの家は呼び鈴が無い。
一人で来てみて、初めて気付いた。
エコなのか、何なのか知らないけれど、この家には、あって当たり前の設備が無いことが多い。
電気、ガス、電子レンジ、冷蔵庫、それに呼び鈴。
ドアを思いっきり強くノックしてみる。
と、
何の抵抗もなく、ドアに大きなひびが入った。
「わっ」
叫んだときには、ドアは木っ端微塵だった。
木っ端微塵というものを初めて見た。
まさに文字通りだ。
思っていたよりも扉の板が薄かったのと、腐りかけていたのが、きっと原因だ。
逃げ出したい気持ちだ。
でも、このまま逃げたら、ただの嫌がらせの器物破損ストーカーだ。
ドアを壊したことを正直に伝えて謝るのが、ベストだと思った。