山賊眼鏡餅。
広場に、ハジメはいなかった。

私は、バックの中からペットボトルのお茶出して、一息つくことにした。

ハジメの携帯は繋がらないし、ハジメにも会えない。

ドアは粉々になるし、木箱には人が監禁されている。

昨日の合コンの平和さが嘘のようだ。



涼しい風が吹いてきた。

木陰で、私はいつの間にか眠っていた。



気付いた時には、日の向きが変わって、直射日光に照らされていた。

ひどい話だ。

水分補給をして、私は広場を後にした。



立入禁止の札の手前にきた時だった。

人の気配に気付いた。





私は反射的に、茂みの影に隠れた。

男が地面に座っている。




普通じゃない雰囲気だ。
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