山賊眼鏡餅。
水着?

と思ったら、ずっしりと重かった。


「開けてみてよ」

真帆がうれしそうに言う。

こうやって元気にしている真帆を見るのは久しぶりな気がした。


包みの中は、長靴とレインコートだった。

「私が選んだの!可愛いでしょ」

真帆が言う。

確かに、目黒さんや平田には選べないような、可愛くてセンスの良い長靴だ。


「ありがとう!かわいい!私、長靴欲しかったの」

本当のことだ。


「履いてみて!」


「うん!」

ネイビーの長靴は、私の足にぴったりだった。


「ミチコ、超似合うじゃん」


「そう?ありがとう」


「これでミチコも濡れても安心だね」


「うん……」





何か違う気がするけど、私はレインコートに長靴で、プールのパーティに参加した。



みんなはしゃぎ回って泳いでいたが、あまり気にしないことにして、プールサイドの椅子に腰掛けていた。


15メートルくらいの長さの小さなプールだが、なんとなく泳ぐには十分だ。

みんな楽しんでいる。
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