山賊眼鏡餅。
「ミチコ君、とっても似合ってるよ！」


水をしたたらせながら沼袋部長が私の隣にやってきた。


「ありがと」


「ミチコ君の水着姿、見たかったよ」


「やだ。部長ったら」


「いや、本気だ。ミチコ君はスタイルが良いから、水着似合いそうだよ」


「そうかな……それよりも、ハム研の集まりに橋本ミミさんが参加するなんて珍しいね」


「ははは。なんか、急に、ついてきたいって言われてしまってね。可愛いだろ」
「やだ、どういう関係なの！？」


「いや、付き合ってるわけじゃないよ……ただ、彼女のほうはそのつもりかもしれないけど……」

沼袋部長は、そう言うと、走ってプールに飛び込んだ。


「沼袋部長！プールサイドは危ないから走らないで下さい！あ！飛び込みも危険だから禁止です！」

平田が言う。


「ははは。まあ堅いこと言わないで」


「部長は自由人ですなあ」



楽しいパーティだ。

プールサイドに座っているのが惜しいくらいだ。

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