山賊眼鏡餅。
「は!?」
「唐突過ぎたかな?」
「うん」
突然の申し出に、目が点になってしまった。
逆光で、ハジメがどんな表情をしているのかが読み取れない。
「会ったばっかりで、いきなりこんなこと言うと、軽いと思われるかもしれないけど……いや、軽いよな。いくらなんでも」
「うん」
「来月、告白するから、その時、返事をしてくれ」
「!?」
「時間をかけて、ミチコに俺を知ってもらうことにするよ」
「う……うん」
「また会ってくれるかな」
「いいとも」
のせられてしまったような気がする。
「明日も山に来られる?」
「う……うん」
「じゃあ、またここで会おう。神社の裏で待ってるよ」
「わかった……」
「あのさ。俺、本気だから」
顔が熱くなる。
聞いていて恥ずかしくなるような台詞をさらりと言ってしまえるところがすごい。
ただのナンパなんだろうけど、久々にドキドキしてしまった。
体がほてる。
ほてりは、山を降りて家に帰ってからも冷めなかった。
熱を計ってみたら、37度7分だった。
風邪だった。
「唐突過ぎたかな?」
「うん」
突然の申し出に、目が点になってしまった。
逆光で、ハジメがどんな表情をしているのかが読み取れない。
「会ったばっかりで、いきなりこんなこと言うと、軽いと思われるかもしれないけど……いや、軽いよな。いくらなんでも」
「うん」
「来月、告白するから、その時、返事をしてくれ」
「!?」
「時間をかけて、ミチコに俺を知ってもらうことにするよ」
「う……うん」
「また会ってくれるかな」
「いいとも」
のせられてしまったような気がする。
「明日も山に来られる?」
「う……うん」
「じゃあ、またここで会おう。神社の裏で待ってるよ」
「わかった……」
「あのさ。俺、本気だから」
顔が熱くなる。
聞いていて恥ずかしくなるような台詞をさらりと言ってしまえるところがすごい。
ただのナンパなんだろうけど、久々にドキドキしてしまった。
体がほてる。
ほてりは、山を降りて家に帰ってからも冷めなかった。
熱を計ってみたら、37度7分だった。
風邪だった。