山賊眼鏡餅。
「恐っ。何これ」
山嵐ノゾミが言う。
「でも、これが届いたからウルフが犯人じゃないってわけじゃないでしょ?ウルフが出したんじゃないの?」
私が言うと、沼袋部長は人差し指を立てて、ちっちっちと言った。
「わあ。雀みたいですね」
なぜか目黒さんが食い付いた。
沼袋部長は、それを無視して話を進めた。
「この脅迫状は、ミチコ君がウルフ中川君を山で目撃した日に届いたんだ」
「え。何時頃?」
「うーん。夕方の……5時頃かな」
「私がウルフを見たのは昼過ぎでしたよ。山から移動して沼袋部長のところに脅迫状を出すのって、普通にできますよね」
「いや。できないんだ」
「なんで?」
「その日、僕は遠出していた。出先で脅迫状を受け取ったんだ」
「手渡し!?」
「まさか。気付いたらカバンに入っていたんだ」
「えー」
「お台場の映画館で映画を見ていて、気付いたらカバンに入っていた」
「え……でも、山から3時間もかかりませんよね?山からまっすぐ移動したら2時間以内だよね」
「いや……。それは不可能なんだよ」
「どうして?」
山嵐ノゾミが言う。
「でも、これが届いたからウルフが犯人じゃないってわけじゃないでしょ?ウルフが出したんじゃないの?」
私が言うと、沼袋部長は人差し指を立てて、ちっちっちと言った。
「わあ。雀みたいですね」
なぜか目黒さんが食い付いた。
沼袋部長は、それを無視して話を進めた。
「この脅迫状は、ミチコ君がウルフ中川君を山で目撃した日に届いたんだ」
「え。何時頃?」
「うーん。夕方の……5時頃かな」
「私がウルフを見たのは昼過ぎでしたよ。山から移動して沼袋部長のところに脅迫状を出すのって、普通にできますよね」
「いや。できないんだ」
「なんで?」
「その日、僕は遠出していた。出先で脅迫状を受け取ったんだ」
「手渡し!?」
「まさか。気付いたらカバンに入っていたんだ」
「えー」
「お台場の映画館で映画を見ていて、気付いたらカバンに入っていた」
「え……でも、山から3時間もかかりませんよね?山からまっすぐ移動したら2時間以内だよね」
「いや……。それは不可能なんだよ」
「どうして?」