山賊眼鏡餅。
家飲みなので、動きやすい服装が良い。
袖の広がったチュニックにに、デニムのショートパンツを合わせて、まとめ髪にして出かけることにした。
山嵐ノゾミも、強引な人だ。
断る隙が全く無かった。
言われた通りに、大学からまっすぐ歩くと、こけしの工場があった。
その3軒先は、たわしの工場だ。
このあたりは、ちょっとした工業地帯らしかった。
山嵐ノゾミの緑色のマンションは、見たこともないような鮮やかな緑色だった。
かなり目立っている。
2階が山嵐ノゾミの部屋だ。
郵便受けで名前を確認して、私は階段を昇った。