山賊眼鏡餅。
その後は、すごい勢いで盛り上がった。


沼袋部長は、酔っ払いを眺めながら、静かにオレンジジュースを飲んでいた。


「あっ。ビール切れましたよ」


目黒さんが真っ赤な顔をして言う。


「平田ちゃんの出番だね。買い出しよろぴく」

山嵐ノゾミが言った。


「一人で行くんですか!?」


「あんた男だろっ。買い出しくらい一人で行ってきなよ。往復10分なんだから」


「わかりましたよう」


へらへらしながら、平田は、財布と携帯だけ持って、部屋を出た。







そのまま、平田は戻ってこなかった。



< 199 / 324 >

この作品をシェア

pagetop