山賊眼鏡餅。
岩の上に腰掛けると、ハジメは言った。
「じゃあ、お話でもしようか」
「お話?」
「俺のことを知るために来てくれたんだよね」
「前、そんなこと言ってたね。そういえば」
「じゃ、何か話そう」
「うん」
「いや、ダメだ」
「何?」
「俺、口下手なんだよね」
「そうは見えないけど」
「あの……腹筋割れてるんだけど、見る?」
「あ……うん」
ハジメは、おもむろに、シャツのボタンを外し始めた。
黒いシャツをめくると、確かに、見事な腹筋があらわれた。
口下手というのは嘘で、ただ単に腹筋を見せびらかせたかっただけなのだろうなと私は思った。
思わず吹き出してしまった。
ハジメは、最初、きょとんとしていたが、そのうち私と一緒に笑い始めた。
すっかり場が和んだ。
その勢いで、私はハジメといろいろな話をした。
ハジメは意外と聞き上手だった。
気付くと、私ばかりが話していた。
明日もまたこの場所で会う約束をして、私たちは別れた。
このままいくと、ハジメと付き合うことになるのかもしれない。
そんな予感がした。
「じゃあ、お話でもしようか」
「お話?」
「俺のことを知るために来てくれたんだよね」
「前、そんなこと言ってたね。そういえば」
「じゃ、何か話そう」
「うん」
「いや、ダメだ」
「何?」
「俺、口下手なんだよね」
「そうは見えないけど」
「あの……腹筋割れてるんだけど、見る?」
「あ……うん」
ハジメは、おもむろに、シャツのボタンを外し始めた。
黒いシャツをめくると、確かに、見事な腹筋があらわれた。
口下手というのは嘘で、ただ単に腹筋を見せびらかせたかっただけなのだろうなと私は思った。
思わず吹き出してしまった。
ハジメは、最初、きょとんとしていたが、そのうち私と一緒に笑い始めた。
すっかり場が和んだ。
その勢いで、私はハジメといろいろな話をした。
ハジメは意外と聞き上手だった。
気付くと、私ばかりが話していた。
明日もまたこの場所で会う約束をして、私たちは別れた。
このままいくと、ハジメと付き合うことになるのかもしれない。
そんな予感がした。