山賊眼鏡餅。
「まさか、殺すつもりですか!?」


平田が言う。


「おいらは殺しはしない。ただ、このことを人に話されると、困っちゃうんだよな」


「むむ」


「お互いに、弱みを握って、フィフティフィフティっていうのが良いかな」


オード卵はそう言うと、平田にナイフを向けた。


「何するんですか!」


オード卵は平田のTシャツにナイフを当てた。


「ひぃ!」


それから、一気にナイフを下ろす。

Tシャツは、下まで完全に避けた。


オード卵は、平田の白い腹を見て鼻で笑うと、引き出しから、何かを取出して、持ってきた。


真っ赤なブラジャーだ。


「へえ。なかなか似合うじゃないか」

オード卵はそう言いながら、平田にブラを着けた。


「何するんですか!」


「これからあんたの恥ずかしい写真を撮る」


「ややややめてくださいよ!」


「これを公表されたくなかったら、おいらのことは黙っているんだ」


オード卵はそう言うと、デジカメで平田を撮影し始めた。


「はははっ。傑作だぜ。そうだ、これもどうだ?」


オード卵は平田の頭に真っ赤なパンツをかぶせた。


「わあ。やめてくださいよ」


「ははは。似合うぜ」


「大体、これ、誰のパンツなんですか!?」


「おいらのだ」


それを聞いた瞬間、平田は気絶した。
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