山賊眼鏡餅。
「おー。ここにいたか!」
「心配したんだよぉ~」
「泥だらけじゃん!どうしたの?」
サークルの連中たちだ。
黒装束の男が消えたのと、ほぼ同じタイミングで下山してきたようだ。
「最悪だよ!」
私は平田に思いっきり言ってやった。
山登りを提案したチビデブ眼鏡だ。
「どうしたんデスカ!」
平田がおどけて言った。
気持ち悪さ倍増だ。
私はあえて平田を見ないようにして、今までの出来事を話した。
「あの、言いにくいですが、ソレって幻覚じゃないですか!?」
平田が言った。
「絶対それは無いよ!本当に長髪の男がいたの!」
「ほらほら、みなさんも、気の毒そうなカオをしてますよ」
「へ」
見ると、みんな、確かに心配そうに私を見ている。
飲み過ぎて、山から転げて、夢を見たのかもしれない。
だんだんそんな気がしてきた。
「う……うーん。夢……だったのかも」
「ささっ、帰りましょうか!」
仕切りたがり屋の平田に促されて、私たちは、だらだらと駅へ向かって歩きだした。
「心配したんだよぉ~」
「泥だらけじゃん!どうしたの?」
サークルの連中たちだ。
黒装束の男が消えたのと、ほぼ同じタイミングで下山してきたようだ。
「最悪だよ!」
私は平田に思いっきり言ってやった。
山登りを提案したチビデブ眼鏡だ。
「どうしたんデスカ!」
平田がおどけて言った。
気持ち悪さ倍増だ。
私はあえて平田を見ないようにして、今までの出来事を話した。
「あの、言いにくいですが、ソレって幻覚じゃないですか!?」
平田が言った。
「絶対それは無いよ!本当に長髪の男がいたの!」
「ほらほら、みなさんも、気の毒そうなカオをしてますよ」
「へ」
見ると、みんな、確かに心配そうに私を見ている。
飲み過ぎて、山から転げて、夢を見たのかもしれない。
だんだんそんな気がしてきた。
「う……うーん。夢……だったのかも」
「ささっ、帰りましょうか!」
仕切りたがり屋の平田に促されて、私たちは、だらだらと駅へ向かって歩きだした。