山賊眼鏡餅。
■第2章
山賊
「探偵ごっこか」
花の蜜をちゅうちゅう吸いながら、ハジメが言った。
「遊びじゃないよ」
「へえ。本気なの?」
「うん。なんか、みんな燃えちゃって」
「ミチコは?」
「わかんない」
「わからないってどういうこと?」
「正直、こんなことして意味あるのかなって思うけど、大切な友達のことだし、やれることはやりたい……」
「ミチコは正直だね」
「そうかな」
「ミチコのそういうところ好きだよ」
「そんなこと言われると照れるよ……それに……」
「それに?」
「犯人を見つけた人に、平田がブルガリの財布くれるって言うから……」
「ブルガリ?」
花の蜜をちゅうちゅう吸いながら、ハジメが言った。
「遊びじゃないよ」
「へえ。本気なの?」
「うん。なんか、みんな燃えちゃって」
「ミチコは?」
「わかんない」
「わからないってどういうこと?」
「正直、こんなことして意味あるのかなって思うけど、大切な友達のことだし、やれることはやりたい……」
「ミチコは正直だね」
「そうかな」
「ミチコのそういうところ好きだよ」
「そんなこと言われると照れるよ……それに……」
「それに?」
「犯人を見つけた人に、平田がブルガリの財布くれるって言うから……」
「ブルガリ?」