山賊眼鏡餅。
「は、犯人……!?何ですか、それは」

橋本ミミは真っ赤な顔をして言った。


「ミミ君……、実は、とても言いにくいのだけど、うちの吉川君と真帆君を襲ったのは、リス研の人たちなんじゃないかと疑っているんだ」


ストレートに、沼袋部長は言った。


「なんでそんなふうに思うんですか……?リス研は良い人たちばかりです」


「脅迫の手紙がきた。ミミ君も見るかい?」




沼袋部長は、そう言うと、棚の中から、手紙の束を取り出した。



「こ、こんなにたくさん!?」

ミミは目をまるくした。



「ひどいだろ」


「こんなの、信じられません……。何で!?誰が!?」


「リス研の誰かがやったことなんだ」


沼袋部長は目を伏せて言った。




「私……帰ります」

ミミは震える声で言うと、逃げるように部室から去っていった。
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