なまやさしい歌
でも、実にうまく出来ていて、高速を下りて一般道に合流しようとすると、そこから先に道は無くて。


ハッとして目が覚めると、汗をかいている自分に気付いた。

隣に兄貴がいて一言。
叫んでた、と。

あぁ、そっか。確か、急に眠くなって、寝てしまったんだ。


机に目をやると、
輝きを失ったオブジェはまだそこにあった。

『兄貴、アレ知ってる?』
と指さしながら尋ねると、

『あぁ、愛だろ?ローソンで売ってる。』という答えが返ってくる。


え?そうなの?
兄貴も田中も知ってるの?
有名なの?って聞き返そうとしたら、タバコが無くなったらしく、兄貴は部屋から出て行ってしまった。


真相についてはきけなかった。
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