clover
「暑い....なんでこんなに暑いんだ。」



「ホント、カズマは暑さに弱いよな~。」

「うっさい、ほっとけ。暑苦しいからよるな。」

「いやぁー。(笑)
いつにもまして今日はツンツンしてるねー。」


こんなくだらない会話をしながら

いつものように
学校への坂を上っている。

俺は
ー西条 一馬(サイジョウカズマ)ー17才

顔も勉強も運動も平均的ないわゆる

「平凡」って言葉がよく似合う男だ。

しかも、身長が160しかないっていうね。

「チビ」とか言われた日には
一日中、不機嫌だったりする。



そんな俺と一緒に
現在登校中のこいつは

ー篠原 誠治(シノハラセイジ)ー17才

人懐っこい性格で
世話好き

身長も高くて
運動神経抜群。

まぁ誰もが憧れるようなやつってこと。

なんで
何の取り柄もない俺と

みんなの憧れの的の
こいつが
一緒にいるのかっていうと

家が近所の幼なじみっていうごーく自然な話なわけ。

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