闇と深紅に招かれて~召喚編~
アキヒトは、その勢いで
布を全身からはぎ取って
地面に捨てた。
中身も黒づくめで、
やはり
死神のイメージを
壊さない恰好だった。
「それって、制服みたいなものじゃないの?
いいの?脱いじゃって。」
「よくない。けど、もう、
着ていも意味はないから。」
「どうして?」
「オレは、もう死神じゃない
からだ。」
「・・・もしかして、おばあちゃんを、
ちゃんとした手順で死なせなかったから?」