闇と深紅に招かれて~召喚編~

アキヒトは、その勢いで

布を全身からはぎ取って

地面に捨てた。

中身も黒づくめで、

やはり

死神のイメージを

壊さない恰好だった。


「それって、制服みたいなものじゃないの?

いいの?脱いじゃって。」


「よくない。けど、もう、

着ていも意味はないから。」


「どうして?」


「オレは、もう死神じゃない

からだ。」


「・・・もしかして、おばあちゃんを、

ちゃんとした手順で死なせなかったから?」

< 28 / 107 >

この作品をシェア

pagetop