闇と深紅に招かれて~召喚編~
「そうだ。」
いったい何だってそんなことを
したんだろう。
思ったけれど、
ルカは
訊かなかった。
アキヒトが、やたら
不機嫌そうだったから。
「ええと。あたしたち、
これからどうしたら
いいの?」
アキヒトは、不機嫌な
ままの目を、ルカに向けた。
「もしかして、
助けてくれただけで、
後は知らない、とか?」
アキヒトは、ぴくりと
眉を動かすと
唇を
ゆっくりと
歪めて笑った。