闇と深紅に招かれて~召喚編~
森の方へ向かう。
より、危険な感じはするのだが
何かがルカを呼んでいる。
単に、好奇心かもしれない。
背の高い木が
うっそうと茂り
足元には苔が
びっしりと生えている。
その苔が、
ルカの歩いたあと
そのままに
淡く光を放つ。
道に迷わなくていいかも。
ルカは思った。
けれど、少し歩いて
振り返ると、
ずっとまっすぐに
歩いてきたはずなのに、
足跡は大きく右側から
曲がってここまで
続いている。