闇と深紅に招かれて~召喚編~
「さあって。」
「だって、本当に知らない。
ただ、あたしに送られてきた
ルビーを見てたら、ここにきてた。
はじめは魔王に食べられそうになってて
そこから助けてくれた
死神は、訳を知ってそうだったのに
何も教えてくれないで
いなくなった。」
クズハはハッとした。
「死神?そういえば、さっき
ボクの水晶に映ってたな。
もしかしたら、ルカの知り合いの
死神かも。」
言って、ポケットから、
そこから出てくるのは
ありえない大きさの
水晶を取り出した。
ハンドボールくらいある。
透明な紫のその球体を
手のひらに乗せて
覗き込む。
そして、
「ほら、これだ。見て。」