闇と深紅に招かれて~召喚編~
「当たり前だろ。
ボクはこの界隈でも
優秀な占い師だ。この水晶で
過去も現在も未来も見える。」
言って、ちらりとルカを見た。
「そうか。そうなんだ。」
その青い目の色が瞬間深まった。
「見たことあるなと思ったんだ。
あんた、サエコの孫だな。」
ルカはピクリとした。
また、おばあちゃんの名前が出てきた。
「おばあちゃん、ここでは
有名人みたいだね。」
クズハは口をつぐんで
ルカを見た。
それから、唇を大きく歪ませて
笑った。
「ボクはサエコを見たことがある。
この水晶で過去を見ただけだけど。
でも、いろいろ知ってるよ。」