闇と深紅に招かれて~召喚編~
「ガラスに擬態させておいた。
キミの守り神だと思って
絶対手放すんじゃないよ。」
丸いガラス状になったそれは、
ルカのシャツの襟元に
つけられてた。
「これが強力にキミのことを
守ってくれているんだ。だから、
キミは普通に迷い込んだ
人間とは少し格が違うのかもしれない。
サエコの力かな。」
ルカは、ガラスをじっと
見つめた。
このルビーが、あたしをここへ
落としたわけじゃないとは
アキヒトが言っていたけれど、
それでも、
おばあちゃんが、何らかの関与をして
ここにあたしを引き込んだんじゃないかと
すごく疑わしい。
「あとは、一応、ここの知識を、少しつけてやる。」