闇と深紅に招かれて~召喚編~

何の感触もなく、

ドットがばらばらと

体にあたった。

思わず目を閉じて、

次に見開いた時には、

もう巨大オオカミの姿は

なかった。

代わりに、

立ちあがっていた骨が、

再び地面に

崩れ落ちるのを見た。

カラカラと、

小山を作り、

それは個体から

一気に気体になる

”昇華”のように、

消えた。




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