闇と深紅に招かれて~召喚編~

どちらも、

出来すぎてるんじゃないか?

と、疑わしいほど、

美系に描かれてある。

近づくと、

胸元の、球体が、

赤く光った。

光は一本の線になり

魔王の耳元に注がれた。

ピアスだろうか、

深い赤の、ダイヤ形の宝石。

そこに、光は飲み込まれて、

カチリ。

音を響かせて、

肖像画が少し動いた。

扉だった、それが、

うっすらと開いたのだ。

ルカはその隙間に

指をつっこんで

引き開けた。



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