闇と深紅に招かれて~召喚編~

その先は、

屋敷の続きのようだった。

ただ、そこは暗くて、

広い廊下の両端には、

蜀台が見える。

ルカの体がそちら側へ入ると、

光っていた球体が、

今度は蜀台へと光を注いだ。

ろうそくに、灯がともる。

銀色のろうそくに、

金の蜀台。

一つに火がともると、

連鎖して、隣の蜀台へも

火をともした。

そうして、廊下中が

ろうそくの光に照らされた。


「これって、

行っていいってこと、

だよね?」



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