タイムバグ トミー
二人は パンの棚の前にいた。
「若林ー
うまくやれよ! 俺がみはってるから…」
「金田が やれよ!
いやな事はいつもおしつけるから…」
若林の手付きは いかにもどんくさい!
見かねた金田が いつものように サクッとパンを鞄の中に入れていく
彼らの鞄は 昭和の時代のショルダーだから 手元が自由に使える。
「もういいよ……金田」
止める若林の手と 大人の力強い手が 金田の万引きを止める。
「……!!」
二人は 石になった。