【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~
「ダメ。そっち側には行かない。」
ノインは頭を振った。
十代の終わりに、ノインは
今度はそこから助け出された。
良くない組織にいたようだ。
そこから、
普通の軍隊に引き抜かれた。
昼間は学校へ行かされ、
ほとんど教育を受けてなかった
ノインは今度は勉強漬けの
毎日を送った。
その頃に、
カレンに出会った。
カレンは、明るくて快活で
面白かった。
「あ、あの鳥かわいい。」
「じゃ、取ってあげる。」
飛ぶ鳥に向かって
ナイフを構えたノインに、
カレンは飛び上がった。
「なんてことするのよ!!
相手も生き物なのよ!!!」
初めて知った感覚だった。
この頃には、
軍隊とはいえ、戦地へ赴く
なんてことはなかったのだけれど、
ノインは、
除隊しようと心に決めた。
カレンと楽しく、
大学生活を送るためだった。