【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~
姿のないモノ
体中がいたい。
意識が戻るなりの激痛だった。
おまけに重い。
見ると、ベリルがのしかかっていた。
ノインを守るように抱きかかえている。
いや、
守ってくれたのだ。
ベリルはピクリと動いた。
そして、目を開ける。
エメラルドの瞳がm痛がっている。
「さすがに、利いたな。」
言って、頭を振った。
「もしかして、守ってくれた?」
ベリルはちょっと微笑んだだけ。
カレンは殺したのに。
あたしのことは助けるんだ。
ノインは混乱した。
そして、ベリルの後ろの光景に
目をやって驚いた。
重ねた齢以上に古びて見えた
光景が
吹き飛んでいた。
ベリルを撃った、あの弾の仕業
だとは、一瞬分らなかった。
「コレ・・・何?」
「物質Xってとこかな」
「物質X?」