【ｺﾗﾎﾞ】碧きコ惑のミューゼ～黄昏の彼方～

だって、
カレンを刺したヤツの言う事なんか
信じる価値がない。
けれど、自分の中でも
ふいに何かが引っかかったのだ。
なぜ、あの時、
すぐにあの場を離れさされたのか。
普通、驚いて、窓を飛び越えて、
カレンに駆け寄らないか？
それを、案内した友人は、
しなかったし、
ノインにもさせなかった。
それに、
カレンが死んだと聞かされたけれど、
それ以上の彼女の情報は
入ってこなかった。
カレンの存在が、作られたもの
だったとしたら。
それも頷ける。
でも何故？
目の前のベリルを殺すのに、
うってつけだったから？
腕が良くて、
爆破に巻き込まれて死んでも
惜しくない人物。

ほらごらん。
あなたは、人を殺す道具としてしか
見られない。

背中で女神がささやく。
ノインのことをお見通しで、
ノインを誘う。