【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~

「さてと」

リヒターのうちの近くに、部屋が借り
られてあった。
そこが、しばらくの間、ノインの住み
家、らしい。

「なんで、しばらくここにいなきゃい
けないの?」

どっかりとベットに転がりながら、ノ
インは不満をあらわにした。

「このお嬢さん、何にもわかってない
ようなんだけど」

リヒターがベリルに、怒ったように言
いつける。

「お前は、独りで組織に乗り込んで、
一日でカタをつけようと思っているの
か?」

その通りだった。
ノインは寝転んで、背中の痛みにうめ
いた。
リヒターがくっと笑いを漏らす。

「そんな体では、思うように動けまい」

ノインは体を転がして、うつぶせに寝た。


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