【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~
「わからない。あたし、ベリルにも、
リヒターにも、それぞれ違う、ほか
の人には感じない、変な感じを受け
るんだ」
「変な感じ?」
「ベリルといると、あたしが背負っ
てきたもの全部、隠さないでいいよ
うな、安心感がある」
「同志愛なんじゃないの?」
「リヒターは、たまに、このままず
っといたいような気にさせられる」
「・・・オレの術中に陥ってるんだ」
「あたし、今まで、生きていくのに
必死で、誰か好きになるなんて、あ
り得なかったんだよね。だから、こ
のどっちかが、そんな感じだったら
いいなって、思ったんだけど」
リヒターは深くため息をついた。
「とりあえず、ベリルはやめとけ。
あの人に恋愛感情はないんだから。
ノインが辛いだけだぞ」
「じゃ、リヒターなら、いいんだ」