【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~

「一つ言っておく。あの組織は、ヒュ
ドラという組織の一部だ。ヒュドラは
お前たちだけで、どうにかできる規模
ではない」

ノインもリヒターもベリルをじっと見
つめていた。

「ただし、あの建物に関して言えば、ノ
インのような子供を育ててきた実績と、
その子供たちの足取りを含めた情報があ
る。それを、壊すことは可能だ」

「他の施設には、その情報は流れてない
のか?」

リヒターが訊いた。

「この施設の存在理由を確立するため
に、情報は門外不出だ」

「じゃあ、そこさえツブせば、あたし
のように、そこで育った人間が、組織
から自由になれるの?」

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