【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~
「…そう、だ」
ベリルは、眉をひそめて言った。
その返事は、ある意味違うとでも言い
たげに聞こえなくもない。
「やはりお前も、そこで育てられたの
か?」
「うん。思い出したんだ」
「そうか」
呟いて、今度はリヒターに視線を向け
た。
リヒターは、ニコやかに、視線を返し
た。
「まあいい。作戦は出来上がったのか
?」
「大体は」
「そうか。話してもらえるかね?」
ベリルは、壁に背をもたせて、リヒタ
ーを見る。