【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~

「遅刻だ。理由はだいたい想像がつくが」

ベリルは、ノインを眺めて言った。

「何だろ。急に綺麗にしてみたくなった」

言いながら、正面のイスに腰掛ける。

「女性なのだから、当然なのではないか?」

「こんな時に?」

「そういう心理まではよくわからないが」

ノインは、黙って、ベリルを見つめた。


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