【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~
「それじゃ、リヒターも危ないんじゃない?」
ベリルは黙ってノインを見ると、
「その、リヒターが、私とノインを襲わせたのだ」
ノインは短く息を吸い込んで、黙った。
「彼は、施設を破壊する工作に、ノインに関与してほしくないようだった」
「何で?」
ベリルは、黙ってじっとノインを見ている。
「もしかして、ベリル、それがわかってて、さらわせた?」
返事はない。
けれど、否定もしなかった。