【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~

「ノインだ」

子供のノインの写真が貼られてあるページだった。

「旧式に、紙に書かれた書類。このおかげで、パソコンからのデータの流出、なんてことが起きなかったようだ。

しかも、こんな場所にあるなんて」

ノインは、たまらずに、冷凍庫を出た。

リヒターは、ノインの写真をそこから引きはがして、眺めるとポケットにしまった。

「あんなものに、ずっと縛られるところだったんだね」

ノインが言うと、冷凍庫から出てきたリヒターは、銃を手渡した。

ドライのページ、見るの忘れたな。

ちょっと思いつつ、倉庫を出る。


< 91 / 102 >

この作品をシェア

pagetop