光を背負う、僕ら。―第1楽章―



こんなクラスメート達に注意する人はいない。



あたしも、もちろんその一人だ。



それがおかしいことだということは、あたしだって、クラスメートだって分かっている。



だけど誰も注意しないのは、クラスが注意出来ない環境になってしまっているから…。



それとも、それが当たり前になりすぎて、おかしいことだということに気付けなくなってしまったのかもしれない。



心のどこかでは分かっているはずなのに…。


みんなも、あたしも……。




「おーい、帰りの学活始めるぞー」



チャイムが鳴った数分後、担任の先生がやってきた。



先生は席に着いていない生徒を見ると、少し険しい表情になった。



「ちゃんと席に着けよー!」



先生は朝のように生徒に注意をする。



そこで先生に注意された先生は、渋々と席に着いていった。



「朝も言ったけど、ちゃんとチャイムが鳴ったら着席しておきなさい。 本当はこんなこと、言う必要ないんだからな」



先生は眉間にしわを寄せて、いつも注意する生徒達を見ていた。



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