光を背負う、僕ら。―第1楽章―
いつもならその席順に配っていけばいいという簡単なことだけど、ついこの間席替えをしたせいでそうにはいかない。
バラバラに配らなきゃいけないなんて、災難…。
そう思いながらもあたしは、しぶしぶとプリントを配り始める。
だけどたくさんのプリントを持ちながら配ることは、たやすいことではない。
あたしはあたふたと手間をかけてプリントを配っていた。
するとその時、誰かがあたしを呼び止める。
「麻木、プリント落ちたぞ。」
「えっ?」
そう言って振り向いた時、そこにいた人物に、自然と当たり前のように胸がときめいた。
「ほら、これ。」
そこにいた人物は、伸一君だった。
あたしにプリントを差し出す伸一君。
「あっ、ありがとう。」
少し緊張した声でお礼を言いながら、プリントを受け取る。
「ついでに俺のプリントあったら受け取るよ?」
「あっ、うん。」
伸一君にそう言われたあたしは持っていたプリントをパラパラとめくって、伸一君のプリントを探した。
すると、見事に上から3枚目に伸一君のプリントがあった。
バラバラに配らなきゃいけないなんて、災難…。
そう思いながらもあたしは、しぶしぶとプリントを配り始める。
だけどたくさんのプリントを持ちながら配ることは、たやすいことではない。
あたしはあたふたと手間をかけてプリントを配っていた。
するとその時、誰かがあたしを呼び止める。
「麻木、プリント落ちたぞ。」
「えっ?」
そう言って振り向いた時、そこにいた人物に、自然と当たり前のように胸がときめいた。
「ほら、これ。」
そこにいた人物は、伸一君だった。
あたしにプリントを差し出す伸一君。
「あっ、ありがとう。」
少し緊張した声でお礼を言いながら、プリントを受け取る。
「ついでに俺のプリントあったら受け取るよ?」
「あっ、うん。」
伸一君にそう言われたあたしは持っていたプリントをパラパラとめくって、伸一君のプリントを探した。
すると、見事に上から3枚目に伸一君のプリントがあった。