光を背負う、僕ら。―第1楽章―
「そういえばあたし、席替えをした日の話は聞いたけど、実際に伸一が運命仲間って言ってるところ聞いたことないかも。」




みんなの言葉を聞いて、伸一はしみじみと話し出した。




「そういえば俺、言ってねぇなー…。てかさ、席替えしたのって一か月前だろ?なんか、一か月がすげー短かった気がする。」



「そうか?別に普通じゃね?」



「うーん、あたしは長かったような…。」




伸一も達也も真奈も、意見はそれぞれ違った。




「…短かったけど、すごく楽しかったなー。」




ふとあたしの口からは、そんな言葉が漏れていた。



ぽつりと漏れた本音だった。



すると、ほぼ同時に三人があたしの方を見る。




えっ、なんかまずいことでも言った?




三人に一斉に見られたことに、あたしは戸惑ってしまった。



だけど三人の言葉は、あたしが予想していたどの言葉とも違っていた。




「確かに!!この席すっごく楽しかったよな!!」




最初にそう和気あいあいな様子で言ったのは伸一だった。



続いて達也も笑顔を浮かべながら話す。





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