光を背負う、僕ら。―第1楽章―
「してあるならいいけど、これからも寝るなら、ちゃんと宿題を終わらせてから寝るのよ?宿題をしないなんて、もってのほかなんだからね。」
口酸っぱく言うお母さんの話を、あたしは軽く返事をして聞き流す。
ほんと、聞き飽きた話ばっかりなんだから。
いまいち話を聞いていないようなあたしにお母さんはさらにガミガミ何かを言っている。
だけど、ふとお母さんはあたしの勉強机に広げられているものに気付くと、さっきまでとは違い急に冷静さを取り戻した。
「…あらっ。それ、小学校の卒業アルバム?」
「えっ?」
お母さんの言葉を聞いて自分の目の前の勉強机を見る。
するとそこには、確かに小学校の卒業アルバムが広げてあった。
あたしが眠るまで広げて見ていた、あのアルバムが。
「……。」
「懐かしいわね、このアルバム。卒業してから、もう三年も経つんだもんねー。」
お母さんはさっきまでとは打って変わった穏やかな表情で、アルバムを見始める。
口酸っぱく言うお母さんの話を、あたしは軽く返事をして聞き流す。
ほんと、聞き飽きた話ばっかりなんだから。
いまいち話を聞いていないようなあたしにお母さんはさらにガミガミ何かを言っている。
だけど、ふとお母さんはあたしの勉強机に広げられているものに気付くと、さっきまでとは違い急に冷静さを取り戻した。
「…あらっ。それ、小学校の卒業アルバム?」
「えっ?」
お母さんの言葉を聞いて自分の目の前の勉強机を見る。
するとそこには、確かに小学校の卒業アルバムが広げてあった。
あたしが眠るまで広げて見ていた、あのアルバムが。
「……。」
「懐かしいわね、このアルバム。卒業してから、もう三年も経つんだもんねー。」
お母さんはさっきまでとは打って変わった穏やかな表情で、アルバムを見始める。