光を背負う、僕ら。―第1楽章―
一人部屋に残されたあたしは、さっきお母さんに渡されて手にしていた卒業アルバムに目を落とす。
あたし、夢を見てたんだ…。
あたしはついさっきまで見ていた夢をぼんやりと思い出す。
懐かしいような、懐かしくないような。
どこか嫌な思い出も含まれる、そんな夢だった。
アルバムを見てたから、あんな夢見たのかな…。
あたしは一度閉じられたアルバムを机の上に置き、再び開いた。
開いたのはアルバムのメッセージを書くスペースがあるページの、一つ手前のページ。
そこには1組と2組の六年生全員が写った集合写真が、大きく印刷されていた。
あたしはその写真を見つめた。
ぐんと腕を前に伸ばしてピースをして写っているみんな。
あたしは実夏と。
伸一は真奈と。
それぞれみんな友達などと隣り合わせに立って写っていた。
伸一と真奈が肩を並べて写る姿に、あの時出来た胸の傷が疼く。
もう……昔のことなのに。
そう思っていても今さら胸が痛むのは、あたしがまだあの頃のことを引きずっているからかもしれない。
あたし、夢を見てたんだ…。
あたしはついさっきまで見ていた夢をぼんやりと思い出す。
懐かしいような、懐かしくないような。
どこか嫌な思い出も含まれる、そんな夢だった。
アルバムを見てたから、あんな夢見たのかな…。
あたしは一度閉じられたアルバムを机の上に置き、再び開いた。
開いたのはアルバムのメッセージを書くスペースがあるページの、一つ手前のページ。
そこには1組と2組の六年生全員が写った集合写真が、大きく印刷されていた。
あたしはその写真を見つめた。
ぐんと腕を前に伸ばしてピースをして写っているみんな。
あたしは実夏と。
伸一は真奈と。
それぞれみんな友達などと隣り合わせに立って写っていた。
伸一と真奈が肩を並べて写る姿に、あの時出来た胸の傷が疼く。
もう……昔のことなのに。
そう思っていても今さら胸が痛むのは、あたしがまだあの頃のことを引きずっているからかもしれない。