光を背負う、僕ら。―第１楽章―

「練習再開しまーす！」




鈴木先生の言葉を聞き、あたしはみんなが集まる場所に向かった。



もやもやした気持ちを、胸に抱えながら…。





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「あっつーい！」




練習が終わった直後、明日美はブラウスの襟元をパタパタと動かして言った。




確かに、暑いなぁ…。




汗ばんだ肌に張り付くブラウスに心地悪さを感じながら、あたしは楽器の片付けを始める。




あたしの場合、気持ちがもやもやしてるから余計に暑さを感じてるのかも…。




そんなことも思いながら、楽器を片付けていった。







「三年生のみんな、ちょっと集まってくれる？」




みんなが楽器の片付けを済ませ、挨拶も済ませた時だった。



突然鈴木先生に、三年生だけが呼び集められる。



先に帰る後輩に挨拶をしながら先生のもとに集まると、先生は手に持っていた何かをあたし達全員に配りながら話し始めた。




「みんな、東條学園って知ってる？」




…東條学園？




あたしは回ってきたものを見る。



よく見るとそれは、『東條学園』と書かれたパンフレットらしきものだった。