光を背負う、僕ら。―第1楽章―
「あたし…行こっかな。音楽のことはよくわからないけど、いろいろ勉強になるかもしれないし。」
「そう。じゃあ明日美ちゃんも、明日申込書持ってきてね。」
「はい!」
明日美は、行くんだ…。
そう思っていると次は、明日美に続くように流歌が口を開いた。
「あたしも、行こっかな。音楽学校って、興味あるし。」
「興味あるなら、きっとためになると思うわよ。流歌ちゃんも同じように、申込書持ってきてね。」
「はい。」
流歌も行くんだ…。
そうのんきなことを考えているあたし。
だけどよくよく考えてみると、行くかどうかの返事をしていないのはあたしだけで、なおかつあたし以外のみんなは行くと答えている状況だった。
「佐奈ちゃんは、どうする?」
流歌と会話をしていた鈴木先生は、いつしかあたしの方を見ていた。
みんなもいつしか、あたしに注目している。
「あたしは…。」
返事をしないと、と思って口を開いたものの、それ以上の言葉が出てこない。
「そう。じゃあ明日美ちゃんも、明日申込書持ってきてね。」
「はい!」
明日美は、行くんだ…。
そう思っていると次は、明日美に続くように流歌が口を開いた。
「あたしも、行こっかな。音楽学校って、興味あるし。」
「興味あるなら、きっとためになると思うわよ。流歌ちゃんも同じように、申込書持ってきてね。」
「はい。」
流歌も行くんだ…。
そうのんきなことを考えているあたし。
だけどよくよく考えてみると、行くかどうかの返事をしていないのはあたしだけで、なおかつあたし以外のみんなは行くと答えている状況だった。
「佐奈ちゃんは、どうする?」
流歌と会話をしていた鈴木先生は、いつしかあたしの方を見ていた。
みんなもいつしか、あたしに注目している。
「あたしは…。」
返事をしないと、と思って口を開いたものの、それ以上の言葉が出てこない。