光を背負う、僕ら。―第1楽章―
…言えない。
お母さんに反対されることがわかってるのに、言えないよ…。
一瞬口ごもるあたしだけど、黙っているわけにもいかない。
だけどまるで声を失ってしまったかのように、声を出すことができない。
そんな様子を見ていた鈴木先生が、突然目線をあたしに合わす様に足を少しかがめる。
そしてそっとあたしの肩に手を置いた。
鈴木先生はもう片方の手を、近くにいた小春ちゃんの肩に置いている。
突然の鈴木先生の行動にあたしや小春ちゃんだけでなく、他のみんなも不思議そうにその光景を見ていた。
「先生はぜひ、東條学園に行って欲しいなって思うの。二人に。」
「…先生?」
鈴木先生はあたしと小春ちゃんに、切実な瞳でそう話しかけた。
それからそっと肩に置いていた手を離して、真直ぐ立った。
「先生がこんなことをとやかく言うのはダメなんだけどね、私は二人に東條学園に行くことをぜひ考えてみてほしい。体験入学に行くだけじゃなくて、進路として行くことを。」
鈴木先生は、真直ぐ視線を合わせて言った。
お母さんに反対されることがわかってるのに、言えないよ…。
一瞬口ごもるあたしだけど、黙っているわけにもいかない。
だけどまるで声を失ってしまったかのように、声を出すことができない。
そんな様子を見ていた鈴木先生が、突然目線をあたしに合わす様に足を少しかがめる。
そしてそっとあたしの肩に手を置いた。
鈴木先生はもう片方の手を、近くにいた小春ちゃんの肩に置いている。
突然の鈴木先生の行動にあたしや小春ちゃんだけでなく、他のみんなも不思議そうにその光景を見ていた。
「先生はぜひ、東條学園に行って欲しいなって思うの。二人に。」
「…先生?」
鈴木先生はあたしと小春ちゃんに、切実な瞳でそう話しかけた。
それからそっと肩に置いていた手を離して、真直ぐ立った。
「先生がこんなことをとやかく言うのはダメなんだけどね、私は二人に東條学園に行くことをぜひ考えてみてほしい。体験入学に行くだけじゃなくて、進路として行くことを。」
鈴木先生は、真直ぐ視線を合わせて言った。