光を背負う、僕ら。―第1楽章―
「先生の言いたいことはわかります。だけど先生、どうしてあたし達だけにそれを言うんですか?あたしと佐奈ちゃんだけじゃなくて、せっかくなんだからみんなにも言ったらいいじゃないんですか?」
鈴木先生の会話は、あたしと小春ちゃん意外の周りにいるみんなにも筒抜けだった。
だけど先生はわざわざ、あたしと小春ちゃんだけに話しかけた。
そのことに小春ちゃんも違和感を感じていたのだろう。
先生の言葉を聞いた小春ちゃんは、とても疑問を抱いた様子でそう尋ねた。
そんな小春ちゃんに先生は、真面目な表情で丁寧に答えていく。
「二人にこんなことを言ったのはね、理由があるからなの。」
「理由…ですか?」
「そう。小春ちゃんにこのことを言ったのはね、やっぱり才能があるって思ったから。お母さんがどうとかって言うこと関係なしに、ピアノの腕は上手いと思った。せっかくだからその才能を、もっともっと伸ばしていってほしい。これが、小春ちゃんに東條学園のことを話した理由。」
「…そうですか。」
小春ちゃんは先生の言葉一つ一つ噛み締めるように、頷いて聞いていた。
鈴木先生の会話は、あたしと小春ちゃん意外の周りにいるみんなにも筒抜けだった。
だけど先生はわざわざ、あたしと小春ちゃんだけに話しかけた。
そのことに小春ちゃんも違和感を感じていたのだろう。
先生の言葉を聞いた小春ちゃんは、とても疑問を抱いた様子でそう尋ねた。
そんな小春ちゃんに先生は、真面目な表情で丁寧に答えていく。
「二人にこんなことを言ったのはね、理由があるからなの。」
「理由…ですか?」
「そう。小春ちゃんにこのことを言ったのはね、やっぱり才能があるって思ったから。お母さんがどうとかって言うこと関係なしに、ピアノの腕は上手いと思った。せっかくだからその才能を、もっともっと伸ばしていってほしい。これが、小春ちゃんに東條学園のことを話した理由。」
「…そうですか。」
小春ちゃんは先生の言葉一つ一つ噛み締めるように、頷いて聞いていた。